普段と違って舞台用のメイク
メイクというと思い出すのが、大学のころに舞台のために行った特殊メイクです。大学のとき、ダンスのサークルに所属していたのですが、その関係でステージに立つことになりました。そのときに行ったメイクがとても衝撃でした。
そのサークル自体はダンスのサークルだったのですが、ほかの演劇関係のサークルなどでステージに立つ人が足りなかったりすると、よく助っ人として呼ばれることがありました。そのときも、一つの演劇サークルがミュージカル的な演劇をということになって、そのエキストラのような形で、私たちダンスサークルから10人くらい出演することになりました。
演劇のメイクで特殊だったのは、その厚さです。その厚塗りとけばけばしさが、本当に何よりの衝撃でした。通常、ダンスサークルの公演であれば、メイクはそこまで特別でなくてもよいのです。だいたい、ステージと観客が近いですから、濃くする必要もありません。ステージというより、平地で行うこともありますので、だいたいみな、いつもよりちょっと張り切ったかな、くらいのメイクで踊っていました。
けれど、その演劇のステージでは、ものすごい厚化粧をさせられることになってしまいました。私たちが持っていたメイク道具では全く足りず、演劇のサークルの人たちが色々と持ってきては、アドバイスをしてくれました。けれど、言われるとおりに塗っても、どうも思い切りが足りないらしく、もっと濃く、もっと派手に、とダメ出しされてしまいました。
結局、普通にぬっていたファンデーションが下地となってしまう状態で、その上からどうらんを塗り、リキットファンデーションを塗り、プレスのファンデーションを塗るという、ものすごい厚塗りでやっと完成しました。
アイラインも、目のキワに引くという感覚ではなく、むしろ目を縁取りするといった具合でした。アイシャドウも、色の濃さが通常ではありえないくらいでしたが、いつも塗っているくらいの薄さだと、白く反射してしまって、むしろおかしくなってしまうのだそうです。
結果、舞台では映えるメイクとなりましたが、特殊なメイクのすごさを実感しました。楽屋で撮った写真のメイクの派手さは、今でも忘れられません。